2023年11月27日の13時30分~16時30分に、九州地方自立準備ホーム勉強会・研修会を、福岡保護観察所の会議室をお借りして開催しました。
およそ50の自立準備ホーム事業者から、全部で65名(会場25名、オンライン40名)の方にご参加いただきました。日本自立準備ホーム協議会からは、千葉副代表理事、稲葉常務理事、岡邊理事が参加しました。また、オブザーバーとして、九州地方更生保護委員会、福岡保護観察所、福岡県地域生活定着支援センターからあわせて5名の皆様にご参加いただきました。
最初に、日準協の稲葉常務理事による協議会の趣旨等に関する説明を聞いていただきました。続く研修としては、まず、福岡県地域生活定着支援センターの小畑孝仁センター長より、「地域生活定着支援センターの活動について」と題した講話をいただきました。そして、九州地方更生保護委員会統括審査官の山口範之様から、仮釈放・生活環境調整のしくみ等についてご説明をいただきました。
休憩をはさんで、各事業所が抱える課題等の共有を、10のグループ(会場4、オンライン6)に分かれて行ない、その後全体で振り返る時間をとりました。全体討論では、次のような意見が出されました。
・障害があるなどの事情で、病院に行きたいとの要望が本人からしばしばある。観察所からもそう要望されることがある。ただ、病院同行にはマンパワーがとられるため、要望があっても思うようにいかないことが多い。
・福祉施設やグループホームと兼務でやっているので、なんとか運営できているというのが現状である。
・退所後の住まい・行き先を定めるのは難しい。入所から半年以内で、安定した収入を得て自立に持っていくことには限界もある。
勉強会・研修会の最後には、福岡保護観察所の安藤太様よりコメントを頂戴しました。
参加者へのアンケートでは、「自立準備ホームの意義を共有できたのが良かった」「この様な場があれば、スタッフさんにも参加して研鑽してもらいたいと思いました」等の感想が寄せられました。
九州地方更生保護委員会と福岡保護観察所のご協力により、今回の勉強会・研修会を実現することができました。ありがとうございました。