2024年(令和6年)2月17日午後1時から4時まで、オンライン開催で東北地方自立準備ホーム勉強会・研修会を開催しました。
14団体17名と多くの皆様にご参加いただきました。また、東北地方更生保護委員会、秋田保護観察所、盛岡保護観察所、山形保護観察所からもご参加いただき誠にありがとうございました。
はじめに秋田保護観察所長 正木勉様から「保護観察所が自立準備ホームに期待するもの」というテーマでご講話いただきました。様々な統計や数字を分析した資料を基に、自立準備ホームが担っている役割や、今後期待されることなどを正木様の私見も含めた形で分かりやすくご説明いただきました。
その後、実践報告として当会の高坂代表理事から少年ケースの支援について、NPO法人全国コミュニティライフサポートセンター 国見・千代田のより処 ひなたぼっこの管理者 高橋正佳様から障がいケースの支援についてご報告いただきました。
後半には参加者同士の交流と意見交換を目的にしたグループセッションの時間を設けました。出された主な意見等は次のとおりです。
- 入居者同士が接点を持つことの大変さ。少年同士の関係の中への介入の難しさ。
- 少年院在院中に少年がくれた手紙は、すごく真っすぐな気持ちが伝わってきた。でも、社会復帰後はとても難しいことがあった。
- 年配の人の受け入れが多い。
- 自立準備ホームの委託期間での回復などの事例を聴きたい。委託期間は半年で十分か。
- 帰住地なしの人は減っているが、保護観察の受託数は減っていない。
- 保護司をやっていて、軽微な犯罪の累犯が増えているように感じる。
- 「再犯させない」が強くなりすぎると、監視という考えが出ることもある。福祉では、監視はできない。
- 高齢の人を受けて、委託の半年後にアパート生活で大丈夫なのかという心配もある
- 自立準備ホームをスタートしたばかり。初めての受入れなので大変なこともある。
- さまざまな関係機関との連携の重要さを感じた。
- 保護観察所にもっと頼ってもいいのではと感じた。
- 自立準備ホーム+協力雇用主の場合、法人で雇用する場合は委託を受けられない。
東北地方自立準備ホーム勉強会・研修会の開催に際して、ご協力くださった皆様に心より感謝申し上げます。